「リビングストンの花が咲いた日」〜笑顔をくれる訪問サポートの時間〜

🌸リビングストンの花が咲いた日

——笑顔をくれる訪問サポートの時間——

「花が咲いたよ😊」

その言葉とともに、ぱっと広がる笑顔。会員さまのお宅を訪問した際、まず最初にかけてくださった一言でした。

以前の訪問で、「これがリビングストンっていうお花なの」と写真で見せていただいた、色とりどりの華やかなお花。そのときはまだ蕾のままでしたが、今回はとうとう開花したというご報告。

指さす方向に目を向けると、そこには本当に鮮やかで美しいリビングストンの花が咲き誇っていました。ピンクやオレンジ、黄色と、まるで小さな花火のような可憐な姿。まさに自然が見せてくれる芸術作品です。

🌼リビングストンのお花から感じたこと

初めて実物を見た私にとっても、感動の瞬間でしたが、それ以上に嬉しかったのは、会員さまがその花を誇らしげに、そして本当に嬉しそうに語ってくださったことです。

「咲いたの見せたかったんよ〜」

その笑顔と優しい声に、こちらの心まで温かくなりました。

ガーデニングやお花のお世話は、体力が必要で「もう育てるの疲れた」とおっしゃっていた時期もあったとのことですが、それでも花を愛でる気持ちは変わらず、その情熱が見事に花開いた瞬間でした。

🚶‍♂️日課のウォーキングにも同行しました

この日はとてもお天気もよく、青空が広がる心地よい陽気。会員さまの日課であるウォーキングにご一緒させていただくことに。

「いつも行っちょる公園、桜も咲いちょるかもよ」

そんな一言から、公園まで足を伸ばしてみると、まさに満開の桜が迎えてくれました。桜の話、昔見に行ったお花見の思い出、子どもの頃の話…。たわいもない話が続くなかで、私たちはとても穏やかで心豊かな時間を共有しました。

日々の歩行は身体機能の維持にもつながりますが、こうした会話や自然とのふれあいが心の健康にも大きく関わっていることを改めて感じました。

🌱笑顔をいただく訪問サポート

私たちびびんこ大分が行う「訪問サポート」は、単なる身体的なケアや見守りにとどまりません。

むしろ、こうした会話や日常の共有、趣味の時間を一緒に楽しむことが、ご高齢の方にとってどれだけ大切な意味を持つかを、日々の現場で実感しています。

会員さまの「また来てね」「また咲いちょるかもよ」という言葉の一つ一つが、私たちスタッフの励みにもなっています。

支援をする立場ではありますが、私たちのほうが元気や癒しをもらうことも多々あります。

🧓趣味や日課の継続がもたらす力

ご高齢になっても、趣味を続けること、外出すること、誰かと会話すること。

どれもが、人生の質を高め、心身の健康を守る大切な要素です。

たとえば、ガーデニングひとつにしても、毎日の水やりや剪定がリズムとなり、「今日もやることがある」という喜びにつながります。そして、花が咲いたときの喜びは、日々の積み重ねが報われた瞬間です。

ウォーキングも同様に、運動というだけでなく、景色の変化を楽しむ、季節の移り変わりを感じる、すれ違う人との挨拶を交わす――そういった何気ない一つひとつが、生活の彩りとなるのです。

🌸終わりに

今回の訪問でも、「支援」とは何か、「寄り添う」とはどういうことかを、会員さまから教えていただいた気がします。

「また来てね」「またお花、咲くかもよ」

その言葉を胸に、また笑顔に出会える日を楽しみにしています。

これからも、びびんこ大分では、心に寄り添う支援を大切に、皆さまの暮らしに少しでも安心と喜びをお届けできるよう努めてまいります。

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