言葉の壁を越えて、心を通わせる
先日、ある患者様の医療機関間の転院支援のお手伝いをさせていただきました。その方は、気管切開をされており、お話しすることが難しく、文字を書くこともできないとのことでした。しかし、耳で聞くことはでき、私たちの言葉に頷いたり、身振り手振りで応えてくださいました。

安全で快適な移動をサポート
移動中は、患者様の状態を常に確認することが大切です。痰が絡んでいないか、車内の温度は適切か、車椅子に座っていても身体に負担がかかっていないかなど、様々な点に気を配りました。特に、車椅子での長時間の移動は、ご本人の体にとって大きな負担となります。そのため、こまめに声かけを行い、背もたれの角度を調整したり、背中をさすったりするなど、少しでも楽に移動できるように努めました。
ご家族との再会、そして新たな章へ
無事に目的地の医療機関に到着し、ご家族と再会された患者様は、安堵の表情を浮かべていらっしゃいました。新しい環境での生活がスタートしますが、ご自宅に近い医療機関を選ばれたとのことですので、ご本人もご家族も安心して過ごせることと思います。
支援を通して感じたこと
今回の経験を通して、私はコミュニケーションの大切さを改めて感じました。言葉がなくても、心は通じ合うということを実感できたからです。患者様の小さなサインを見逃さず、寄り添うことで、より良いケアを提供できるのではないかと考えています。
これからも、一人ひとりに合わせた支援を
今後も、様々な状況の患者様と出会い、その方に合わせた支援を行っていきたいと考えています。今回の経験を活かし、より多くの患者様に安心と笑顔をお届けできるよう、日々精進してまいります。